コンサルティング

想起戦略PMO丨競争優位を明らかにし、競合に勝つ

戦略パートナーとして
計画から実行まで支援し
長期事業成長にコミットします

  • 認知度が向上しても売上につながらない
  • ブランディング施策の効果を数値化できず、売上への影響を把握できていない
  • 施策が個別最適化され、全体戦略との一貫性がない

『想起戦略PMO(Project Management Office)』は、狙うべき第一想起を明らかにし、期間やリソースを考慮した最適な戦略策定と実行を支援するサービスです。

プロジェクトは2つのフェーズで進め、フェーズ1では、当社独自のフレームワーク『売上の地図』、顧客の想起ジャーニーを用いて、第一想起を獲得するための具体的な戦略を策定します。

フェーズ2ではPMOとして、投資対効果のシミュレーション、POCの設計、パートナー選定、進行管理、効果検証など、プロジェクトを主導しながらフェーズ1で策定した戦略に基づく目標達成に向けて伴走します。

本サービスでは、貴社の戦略パートナーとして計画から実行まで一貫してご支援し、長期的な事業成長にコミットします。また、当社の支援に頼らず自走できる状態を目指し、マーケティング力の向上や自走するための仕組みづくりもサポートします。

解決できる課題

  • 認知度が向上しても売上につながらない
  • ブランディング施策の効果を数値化できず、売上にどのように影響しているかを把握できていない
  • 各チャネルや部署ごとの施策が部分的に最適化されており、全体戦略との一貫性がない
  • 部分最適の積み重ねが、リソースの非効率的な使用や競争力低下につながっている
  • 消費者に対して一貫性のあるメッセージを届けられず、ブランドの浸透度が低い

なぜ第一想起なのか?

現代の消費者は、膨大な選択肢の中から商品やサービスを選ぶ時代に生きています。情報量が増え、人の認知的資源に限界があるなか、多くの場合は最初に思い浮かぶブランドや商品が選ばれる傾向にあります。

消費者がニーズを感じた瞬間に、まずあなたのブランドが思い浮かぶ状態をつくることで、真っ先に検討がされる。これは検討のファストパス獲得を意味し、真っ先に検討がされることにより購入率を上げることができます。第一想起の獲得は、売上の増加やマーケティングの課題を解決するうえで極めて重要です。

第一想起と売上の強い相関性

当社の調査では、第一想起のブランドは他のブランドより高い購入率であることが証明されています。消費者にとって「一番最初に思い浮かぶブランド」であることが、売上に直結する重要な要因です。

売上に対する影響度を試算できる

売上に直結するということは、想起率の向上がどのくらい売上に影響を与えることができたのかをある程度試算することができるということを意味します。ブランディングをはじめ「施策を実行したらどのくらい売れるのか?」という問いに対し、想起であれば期間をかけて仮説検証を繰り返していくことで(ある程度の)試算ができるようになります。

第一想起は観測可能なKGI

第一想起の獲得状況は「誰の、どんな想起が、どれだけ上がったのか」を数値として観測することが可能です。第一想起獲得をKGIとしたブランディング施策を定期的に評価することができます。

顧客獲得コスト(CAC)の改善へのインパクト

第一想起のポジションを獲得することで、指名検索や計画購買が増加し、広告費を抑えながらも効果的に顧客を獲得できるようになります。想起率が向上することにより、結果として顧客獲得コスト(CAC)を抑えた効率的なマーケティングを実現することができます。

プロジェクト概要

当社は「どのような消費者のどんな想起を、どのように獲得するか」を明確化し、消費者の「第一想起」を獲得する戦略構造を構築します。さらに、実行段階ではPMOとしてプロジェクトに伴走し、施策のパフォーマンスを最大化するための支援を行います。戦略的な取り組みを通じて、競争市場で確固たるポジションを目指すお手伝いをします。

フェーズ1:第一想起を獲得するための戦略策定

商品カテゴリーのマーケティング特性を掴む

マーケティングのセオリーは2つに大別されます。スーパーやコンビニ、ドラッグストアなどで月に数回購入される最寄品(もよりひん)と、年に1回、数年に1回、一生に1回しか購入されない買回品(かいまわりひん)および専門品です。その上で、理性的に選択されるか、情緒的に選択されるか、さらに2つに分類されます(商品カテゴリーマトリクス)。当社が独自に整理したフレームワークを用い、顧客の購買行動の再整理を行います。

商品カテゴリーマトリクス

属する象限から商品カテゴリーのマーケティング特性を概観します。

商品カテゴリーマトリクス

商品カテゴリー比較表

商品カテゴリーの特性から消費者の情報処理特性や購買プロセスを整理します。

商品カテゴリー比較表

ベネフィットの3分類

商品やサービスが選ばれる(=消費者が欲している)真のベネフィットを明らかにします。

ベネフィットの3分類

顧客インサイトと競争環境の整理

① 顧客の行動を明らかにする
デスクトップリサーチやユーザーインタビューを通じて、顧客の行動を深く理解します。その情報をもとに、カスタマージャーニーを整理し、第一想起を獲得するための重要な接点を明確化。顧客が求める価値を具体的に整理し、戦略の基盤を構築します。

②『売上の地図』によって想起の構造を明らかにする
当社独自のフレームワークである『売上の地図』を活用し、想起がどのような要因によって形成されているのかを体系的に整理します。顧客がブランドを想起する際に影響を与える要素(例:接触するメディア、広告、口コミ、商品体験など)を分解し、因果関係を可視化することで、想起の構造を明確にします。

強化すべきポイントや改善が必要な課題を浮き彫りにします。これにより、第一想起を獲得するための具体的な打ち手や優先順位の仮説を設計します。

③ POX(Point of Parity, Difference, Failure)の整理
競合を設定し、顧客が求める価値に対して自社が提供する特徴を整理します。同質化しているポイント(POP)、競争優位を持つポイント(POD)、および改善するべき弱点(POF)を明確化することで、戦略的な方向性を具体化します。

このステップでは、顧客理解と競争環境を徹底的に分析することで、狙うべき第一想起と施策の方向性を見定めます。

コミュニケーション戦略の策定

① 定量調査の実施
市場や顧客の行動を定量的に把握するための調査を実施し、ターゲットの行動特性やニーズ、競合状況を明確化します。調査結果は、これ以降のターゲット戦略や施策設計の基盤として活用します。

② 注力ターゲットの設定
調査結果をもとに、戦略的に注力するべきターゲットを設定。ターゲットごとのニーズや期待に応じた想起戦略を策定します。「誰に対して、どのような想起を狙うべきか」を具体化します。

③ ブランドイメージとメッセージの整理
ターゲットにとって理想的なブランドイメージを言語化。そのイメージを実現するために必要なメッセージ(WHAT To SAY)を整理します。このプロセスにより、伝えるべき内容が明確になります。

④ 有効施策とメディアフォーメーションの選定
想起を獲得するための効果的な施策を施策マップから選定。さらに、それらを実現するためのメディアフォーメーションを設計し、最適なコストアロケーションを行います。

フェーズ2:PMOによるプロジェクト主導、目標達成

投資計画と実行基準の設計

① ブランディング費用の投資回収計画の策定
第一想起を獲得するために必要なブランディング費用を具体的に算出します。投資した費用を中長期的にどのタイミングで、どのような形で回収するのかを計画。収益化までのロードマップを設計し、持続可能なブランディング施策の指針を提供します。

② KGI・KPIの設計
投資効果を最大化するための中長期的な達成目標(KGI)、その達成状況を適切に測定するための評価指標(KPI)を設計。プロジェクト進行中に効果の測定と改善を同時に行える体制を構築します。

③ 撤退ラインの設定
施策を実施する中で、どの状態に達したら撤退するべきか、または戦略を見直するべきかを判断する具体的な基準を設定します。この基準には、売上指標、費用対効果、第一想起獲得率などを組み込み、客観的な判断材料を提供します。無駄な投資を防ぎ、柔軟な戦略修正を可能にします。

④ POC(Proof of Concept)の設計
施策の投資回収を確実にするため、計画段階で「いつ」「何を」「どのように」検証するのかを定義。第一想起の効果を測定する具体的な指標やプロセスを設定し、段階的な効果測定を実施します。施策の実行可能性を確認しつつ、成功の再現性を高めます。

PMO体制による実行支援とパフォーマンス管理

① 施策パートナーの選定
クリエイティブ制作、広告運用、PR、サイト制作などの施策を実行するパートナーの候補をピックアップし、最適なパートナーの選定をサポートします。RFP(提案依頼書)の作成からコンペティション当日のファシリテーションなどを行い、適切なパートナー選定を通じて、戦略実行の成功確率を高めます。

② クオリティーコントロール
制作物や企画内容、コミュニケーション設計が、策定した戦略に忠実であり全体最適を実現しているかを管理します。戦略と戦術が分断されることを防ぎ、個別最適ではなく全体最適を目指すための品質管理を徹底。PMOとして全体の方向性を維持し、プロジェクト全体の統合をリードします。

③ パフォーマンスリード
施策のローンチ後は、PMOとしてパフォーマンスの最大化をリードします。会議のファシリテーションや分科会のアジェンダ整理を行い、スムーズな意思決定をサポート。施策実行後には効果検証を行い、データを基にネクストアクションの方向性についての示唆を得た上で、PDCAが正しく回る状態を構築します。

定点調査と戦略のアップデート

① 定点調査(半期に1回を推奨)
ブランドの状態を定期的に把握するため、半年ごとに定点調査を実施します。これは健康診断のように、第一想起やブランド認知、顧客行動などの変化を測定し、戦略の有効性を確認するための重要なプロセスです。定量的なデータを基に、ブランドの現状を正確に把握します。

② 戦略アップデート(年1回を推奨)
調査結果をもとに、年に1回、戦略全体を見直しアップデートします。市場の変化や新たな課題に対応しながら、ターゲット戦略や施策内容を最適化。現状維持にとどまらず、常に最適なアプローチを追求する戦略を提供します。

適宜:マーケティング力向上支援プログラム

以下は、社内チーム全体のスキル向上や今後社内で自走するための体制構築を支援するプログラムです。詳細はお問い合わせください。

  • 実践的な研修プログラムの提供
  • 自走を支えるドキュメントの作成(戦略フレームワークや施策マニュアルなど)
  • 動画データによる継続学習支援

お問い合わせ

「こんなことできますか?」など、要件が固まっていない段階でのお問い合わせでも大丈夫です。目的の整理から最適な手段の選択まで当社が並走いたしますので、お気軽にご相談ください。

ご相談・サービスに関するお問い合わせ

「認知は高いはずなのに、思うように売れない」「なかなか成果が出ない」などのお悩みはありませんか。
実績豊富なコンサルタントがサポートいたします。お気軽にお問い合わせください。

プロジェクトの進め方

Step1 プロジェクト設計

契約締結後、最初に行うのがプロジェクト設計です。プロジェクトのスコープとゴール、チームメンバー、お互いの役割分担、進める上での共通言語と共通ルールづくり、よくあるすれ違いや認識の相違の回避策などを双方で確認し、スムーズなプロジェクト進行を実施するための土台をつくります。具体的には、以下のようなことを行います。

  • 共通言語をつくるための勉強会(1.5時間 × 2〜3回開催)

※本プロジェクトの成果を最大化するためには、貴社チームメンバー全員との共通言語づくりが不可欠のため、プロジェクト開始時に『売上の地図』(日経BP)および『マーケティング「つながる」思考術』(翔泳社)を教科書とした勉強会を複数回実施します。ここで主要かつ重要な概念、使用するフレームの理解を丁寧かつ徹底的に進めます
※勉強会の通常料金は1回35万円です
※勉強会開催費は本コンサルティング費用に含まれています

  • WBS(Work Breakdown Structure)作成
  • プロジェクト環境の準備(Slack設定など)
  • プロジェクト定義書の作成
  • キックオフミーティング

Step2 ヒアリングと情報収集

当社が準備するヒアリングシートに基づき、ご担当者へヒアリングを行います。合わせて、精度の高い戦略設計を行うため、貴社が保有する各種調査データなどの収集・整理を行います。

Step3 フェーズ1、2の実施

ヒアリング内容と収集データを基に前述のフェーズ1、2を進めます。各段階ごとに「当社設計→ご説明→貴社を含めたディスカッション」のロールを複数回繰り返しながら仕上げていくため、「イメージと違った」「うちには合わない」といったトラブルを回避することができます。

よくある質問

Q1. 費用はどのくらいかかりますか?

ご依頼いただく内容と前提条件によって大きく変わりますが、フェーズ1で3,000万円程度になることが一般的です。調査の有無や状況によっても変動するため、詳しくはお問い合わせください。

Q2. 期間はどのくらいになりますか?

こちらもプロジェクトの範囲や規模によりますが、キックオフから納品まで最短で3カ月、半年ごとの定点調査(定期健診)まで含めると24カ月を想定しています。

Q3. どのくらい前までに依頼する必要がありますか?

時期にもよりますが、通常、1~2カ月先のリソースは埋まっていることが多く、プロジェクトを開始する2カ月前にはご発注の意思を確定していただくとスムーズに進められます。こちらも状況によりますので、詳しくはお問い合わせください。

Q4. 代理店ですが、担当クライアントについて依頼することは可能ですか?

可能です。ただし、コミュニケーションロスが発生するとスムーズな意思疎通ができず、認識のズレが大きくなるため「お客さまと当社が直接コミュニケーションを取れること」「プロジェクトの進行は当社が行えること(代理店さまの進行管理下に入らないこと)」が実施の条件となります。

Q5. オンラインでの進行は可能ですか?

可能です。一方で、闊達なディスカッションによる前提条件や文脈理解、細かなニュアンスの伝達、大きな意思決定に関するパートは適宜オフライン(対面)での開催をご提案させていただく場合があります。オンライン、オフラインで柔軟に対応できますので、詳しくはお問い合わせください。

担当コンサルタントのご紹介

まずはお気軽にご相談ください

「こんなことできますか?」「ずっと同じ課題で悩んでいます」など、要件が固まっていない段階でのお問い合わせでも構いません。目的の整理から最適な手段の選択まで当社が並走いたしますので、お気軽にご相談ください。

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目的の整理から最適な手段の選択、実行まで、私たちが一緒に考えます。

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