【業界別・19選】インスタのアカウントをまとめました
作成日:2021年9月28日
2014年2月にInstagramの日本語版がリリースされてから、消費者だけでなく多くのブランドがアカウントを運用しています。Instagramアカウント運用の効果を感じている方もいれば、なかなか感じられていない方もいらっしゃるのではないでしょうか?
Facebook社の資料によると「83%の利用者がInstagramで商品やサービスを見つける」、「44%の利用者がブランドサイト ECサイトなどで後日商品確認や購入をする」という調査結果(※1)もあるそうです。
Instagramにおけるブランドの影響力が期待されている状況を踏まえ、今回はトライバルのInstagramチームが19のアカウントをピックアップし、運用の特徴やポイントなどをお伝えします(順不同です)。
以下の見出しから、興味のある業界をクリックしてご覧ください!
※1 Facebook丨INSTAGRAM ORGANIC #PLAYBOOK丨INSTAGRAMアカウント運用成功のための10カ条
トライバルメディアハウスは「Instagramアカウントをどのように運用したらいいか分からない」「アカウントの役割や効果測定に悩んでいる」企業をご支援しています。Instagram運用にお困りの方はお気軽にご連絡ください。
事例:飲料業界
ポカリスエット【公式】(@pocarisweat_jp)
https://www.instagram.com/pocarisweat_jp/
「#ポカリフォト」というオリジナルハッシュタグをつけて、日々UGC(※2)を投稿しています。他にも「#ポカリ女子」「#ポカリキッズ」「#ポカリと風景」「#ポカリとアオハル」といったハッシュタグもあり、複数のテーマがありながらもアカウントの世界観が統一されているのがポイントです。
フィード投稿の後にストーリーズでも投稿することで、特にフォロワーをフィード投稿に誘導しています。また、オリジナルハッシュタグごとにストーリーズをハイライトにまとめて、アカウントに訪れたユーザーにハッシュタグを知らせたり、オリジナルのGIFスタンプを作成してUGCを促したりなど、さまざまな工夫が見受けられるアカウントです。
※2 User Generated Contentの略で、ユーザーが生成したコンテンツのこと。ソーシャルメディアやクチコミサイトへの投稿などが含まれます。
サントリー(SUNTORY)(@suntory_jp)
https://www.instagram.com/suntory_jp/
その時のトレンドや季節ごとのイベントに合わせたフィード投稿が特徴。週に1~3件ほど投稿しています。
▼ねこねこ食パン
▼お月見
ストーリーズでは「#サントリー」がついたUGCを発信したり、質問機能を使って投稿して回答をシェアしたり、ユーザーと積極的にコミュニケーションしています。ハイライトやまとめ機能、リールなど、Instagramのさまざまな機能を上手く活用しているのも見逃せないポイントです。
事例:アパレル業界
.st mini(ドットエスティミニ)@低身長コーデ(@dotst_mini)
https://www.instagram.com/dotst_mini/
プロフィールに「低身長さんのためのお悩み解決アカウント」と記載し、ターゲットや投稿内容を明確に示しているInstagramアカウントです。
流行アイテムなどを活用したコンテンツが多く、フィード投稿の画像にテキストを書くことで、発見タブに表示された際に(他の投稿に埋もれることなく)目に留まる可能性が高いと思われます。
フィード投稿の本文でUGCを呼びかけたり、複数枚画像の最後にリアクション(いいね! や保存)を促したりしているのも参考にしたいポイントの1つです。
printemps(@printemps_ymst)
https://www.instagram.com/printemps_ymst/
アクセサリーなどを販売するブランドのInstagramアカウント。淡い色でアカウントやコンテンツの世界観を統一しています。
ストーリーズでは、ユーザーにタグ付けされたUGC(フィード投稿やストーリーズ)を発信し、ユーザーと積極的にコミュニケーションしています。また、フィード投稿のコメントを一つひとつ丁寧に返信する点などは、特にファンとのコミュニケーションを重視したいD2Cなどのブランドが参考にできます。
事例:美容・化粧品業界
CANMAKE TOKYO(キャンメイク)(@canmaketokyo)
https://www.instagram.com/canmaketokyo/
フィードやストーリーズ、リール、IGTVなど、Instagramの投稿機能を多く活用し、テーマやカテゴリーごとに商品情報を発信するInstagramアカウント。
なかでもリールは表示場所が多く、フォロワー以外のユーザーからもリーチを獲得しやすい(フォロワー以外にもリーチしやすい)ため、フォロワー以外も自分ごと化しやすいテーマ(流行りのオレンジメイクや紫外線を予防するなど)を投稿しているのは参考にしたいポイントです。
また、オリジナルハッシュタグ「#キャンメイクコスメ部」がつけられたUGCをストーリーズで投稿し、ハイライトにもまとめることでハッシュタグの認知獲得につなげています。
マジョリカ マジョルカ(@majolicamajorca.official)
https://www.instagram.com/majolicamajorca.official/
商品の使い方を説明する投稿だけでなく、メイクのテーマに沿ってメイクの仕方やコツを伝えるなど、投稿内容のカテゴリーが幅広いInstagramアカウントです。
画像にテキストが書かれていることが多く、クリエイティブの情報量が多いことも特徴の1つ。新商品を発売する時はInstagramライブを実施し、フォロワーが気になる情報(発色など)をいち早く確認できるのも、フォローする動機につながっている可能性が高いと考えられます。
事例:自動車業界
MAZDA / マツダ(@mazda_jp)
https://www.instagram.com/mazda_jp/
雑誌のようなデザインで「MAZDA Magazine」と書いた投稿やハッシュタグ「#withMazda」のついたUGCを投稿するInstagramアカウント。車だけでなく、さまざまなライフスタイルに関する情報を発信しています。
マツダファンはもちろん、マツダファン以外でも楽しめる投稿で、フィードやストーリーズ以外のIGTV、リール、まとめ機能なども各機能に合わせたクリエイティブを展開。
ストーリーズでは、スマートフォンの壁紙画像として使える「カレンダー」が投稿されたり、質問機能を使ってフォロワーとコミュニケーションをしたりしています。
LEXUS / レクサス(@lexus_jp)
https://www.instagram.com/lexus_jp/
カタログの様な綺麗な写真で、高級感やスタイリッシュさを表現しつつ、季節やライフスタイルに沿ってさまざまな車種について訴求しています。
また、スマートフォンの壁紙(WALLPAPER)に使える画像をストーリーズで投稿し、ファンを楽しませる工夫をしています。
事例:旅行・ホテル業界
じゃらん〈公式〉・旅行メディア(@jalan_net)
https://www.instagram.com/jalan_net/
業界全体が新型ウイルスの影響を大きく受ける中で、じゃらんのInstagramアカウントは以下のようなメッセージを発信し「『いつか』行きたい場所をおうちで探す」ための運用に変更。
「日本をすみずみまで遊ぶ」をコンセプトに創刊して30年、私たちにとっても初めての事態で、戸惑いと悲しみを禁じえません。こんな時、「じゃらん」に何ができるのか、本やSNSをこのまま発行・投稿すべきなのか、悩みました。
しかし、こんな時だからこそ、日本の自然の美しさ、ご当地グルメのおいしさ、各地で旅行客を迎える準備をして待っておられる施設の皆様の情報をお届けし、ひと時、旅の気分を感じていただければと思い発信することを決めました。
ぜひ「いつか」行きたい場所をおうちで探してください。
フィード投稿では「#jalan_travel」がついたUGCをほぼ毎日発信しています。「◯◯周辺おすすめスポット」「映画のワンシーンのようなスポット6選」などをテーマにした投稿では、1枚目にテキストを書いた画像を掲載。テーマを分かりやすく見せるだけでなく、いつか行きたい場所として投稿を保存してもらい、後からでも振り返りやすくしています。
また、四季や梅雨、地域、テーマごとに投稿キャンペーン(フォトコンテスト)を行い、各キャンペーンで5,000~1万件以上のUGCが投稿されています。
星野リゾート Hoshino Resorts(@hoshinoresorts.official)
https://www.instagram.com/hoshinoresorts.official/
「施設」「施設でのイベント」「ルームキー」などのカテゴリーに分けて投稿するアカウント。
▼ルームキー
▼スタッフの一押し季節
「施設」はリーチを獲得しやすいリールを中心に投稿することで、フォロワーに限らず旅行したいユーザーが興味をもちやすくしていると考えられます。
また、ストーリーズでは星野リゾートのブランドごとに投稿し、ハイライトに掲載。星野リゾートのInstagramアカウントにアクセスした方に、ブランドの認知や施設の理解促進、利用意向の向上にもつなげていると思われます。
投稿文で「▼おすすめのポイント▼」と簡潔に記載しているのも、投稿企画の参考にしたいポイントの1つです。
事例:家電業界
BRUNO ブルーノ(@bruno_enjoy)
https://www.instagram.com/bruno_enjoy/
新型ウイルスの影響でおうち時間を充実させたい需要が高まる中で、BRUNOのアカウントでは商品を使ったライフスタイルや具体的なレビュー、テーブルコーディネート、レシピなどを投稿。
UGCを活用し、フォロワーやハッシュタグ経由などでアカウントに訪れたユーザーが思わず真似したくなるような発信をしています。
フィードだけでなく、ストーリーズやIGTV、リール、まとめ機能など、Instagramの各機能を活用して、それぞれに適したクリエイティブを展開。ストーリーズでは「毎週水曜日はコラムの日」というテーマで、ファンサイト(BRUNOがある暮らし)に掲載するコラムを発信し、サイトへの導線を設けています。
NICO STOP公式(@nicostop_official)
https://www.instagram.com/nicostop_official/
Nikonが運用するInstagramアカウント。投稿画像に写真とテキストを掲載し、雑誌風のクリエイティブでカメラ・写真好きなユーザーに向けて発信しています。
カメラ機材に関する情報だけでなく撮影方法や撮影のコツなど、テクニックに関する投稿が多く、「詳しくは記事をチェックしてみてくださいね!」とオウンドメディア(NICO STOP)の記事に誘導しています。
クリエイターやフォトグラファーとのコラボ投稿、イベントなども実施し、Instargamアカウントの枠に留まらず、ターゲットに向けた発信の幅を広げています。
事例:ベビー・育児用品業界
マミーポコパンツ(MamyPoko)(@mamypokojp_official)
https://www.instagram.com/mamypokojp_official/
紙おむつを扱うマミーポコパンツのInstagramアカウントでは、「#マミーポコパンツ」のハッシュタグがついたUGCや子育てについて描かれた漫画を投稿。子育てをするママやパパから共感を得られるような運用をしています。
投稿文ではテーマごとに「ママ・パパおしえて」「◯◯の絵文字をコメント欄で教えてください」と呼びかけることで、多くのコメントを獲得。ストーリーズでも定期的に質問を募集し、集まった回答をフィード投稿でシェアすることで、積極的にフォロワーとコミュニケーションしてアカウントへの好意度を高めています。
Ergobaby エルゴベビー 日本公式アカウント(@ergobabyjapan)
https://www.instagram.com/ergobabyjapan/
ベビーキャリア(抱っこひも)を販売するエルゴベビーのInstagramアカウントは、ママやパパが子どもの抱っこを楽しめるように、商品の使い方のポイントや育児の悩みを解決するためのアイデアを発信しています。
ポイントやアイデアが動画やイラストで丁寧に表現され、フィードだけでなくストーリーズやIGTV、まとめ機能なども活用。IGTVでは理学療法士の方を招いて「正しいだっこの姿勢」について配信したり、お悩み相談会などを実施したりして、フォロワーからの質問などにリアルタイムで回答しています。
事例:飲食業界
ケンタッキーフライドチキン(@kfc_japan)
https://www.instagram.com/kfc_japan/
同社のオリジナルハッシュタグ「#ケンタフォト」のついた投稿をUGCとして発信したり、商品情報について発信したりするInstagramアカウント。
フィード投稿では「食べたい!と思ったらコメント欄に🍗をください」と記載することで、700件以上のコメントを獲得。ストーリーズではクイズやアレンジレシピなどを発信し、ユーザーとコミュニケーションをとりながら行動喚起につなげています。
松屋フーズ(@matsuya_foods)
https://www.instagram.com/matsuya_foods/
クリエイターが制作した個性的なクリエイティブで、いいね! やコメントなどを獲得するInstagramアカウント。特にアカウント開設当初はインフルエンサーを起用することで多くのリーチを獲得しました。MarkeZineの記事には、以下のように掲載されています。
女性やインバウンドのお客様にもご来店いただくことが運用の目的でしたので、Instagramのメインユーザーである10代から30代後半の女性にターゲットを絞り、多くを語らなくてもインパクトがある画像、消費期限の長い画像でコミュニケーションをとるようにしてきました。
松屋さんのファンはもちろん、普段行くことが少ない人でもお店のイメージを持っていると思いますが、それをあえて外しにいくような「松屋らしくない」「イケてる」クリエイティブを発信することで、リブランディングにつなげようと考えたのです。
MarkeZine「2020年のインスタマーケ、成否を分けるのはやっぱりコンテンツ【松屋の公式アカウント仕掛け人が解説】(2020年2月6日)」
ストーリーズでは「松屋BINGO」や手書き風デザインのGIFスタンプを24種類公開するなど、UGCを増やすための取り組みをしています。
事例:その他の業界
【公式】損保ジャパン(@sompo_japan_official)
https://www.instagram.com/sompo_japan_official/
損保ジャパンのキャラクターである「ジャパンダ」を通じて、ターゲットとなる20~30代の女性に向けた発信をしています。
保険商材に関する投稿は一部で、主にトレンドやパンダに関するフィード・リールを投稿することにより、親しみやすい保険会社だと認識してもらうことを重視。
投稿にUGCを活用し、投稿内で絵文字のコメントを促しながら、特にトレンドに敏感なユーザーやパンダ好きのユーザーとコミュニケーションしています。
※損保ジャパンのInstagramアカウント運用は、以下の対談記事でも詳しくお伝えしています
InstagramでのUGC活用とハッシュタグ設計のポイントとは?【損保ジャパン×トライバル対談】
https://www.tribalmedia.co.jp/note/instagram-210119/
Frosch(フロッシュ)(@frosch.jp)
https://www.instagram.com/frosch.jp/
食器用洗剤などを販売するフロッシュは、「サステナブル×丁寧な暮らし」をテーマにしたInstagramアカウントを運用。
フィード投稿は主に「自然にやさしいアイデア」を発信し、ストーリーズでは(フォロワーに表示されることが多いことから)商品情報を投稿しています。他にもIGTVやまとめ機能など、投稿機能ごとの役割を活かしながら有益な情報を投稿し続けることで、ブランドに対する好意度を高めていると考えられます。
スギ薬局(@drug_sugi)
https://www.instagram.com/drug_sugi/
美容に関する情報を発信するスギ薬局のInstagramアカウント。コスメメディアのようなクリエイティブで、ターゲットのニーズに沿って運用しています。
フィードやストーリーズ以外の投稿機能も活用し、リールでも美容・化粧品に関するレビューを発信して、フォロワー以外のユーザーにもアプローチ。また、毎週水曜日の21時にInstagramライブを行うことで、フォロワーがライブ配信に気づきやすい・参加しやすいように設計されています。
また、2021年9月1日にInstagramアカウントを開設して1年が経過し、ライブ配信でプレゼントキャンペーン企画を実施。「いつも見てます」「今日も楽しかった」「スギ薬局へのイメージが変わりました」などのコメントが寄せられ、フォロワーと上手くコミュニケーションできていることが分かります。
・・・
以上、19アカウントでした。
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