Instagramストーリーズとは? 4つの効果的な使い方と事例を解説

作成日:2021年7月20日
Instagram(インスタグラム/インスタ)を開くと一番はじめに見る人が多いと言われている「ストーリーズ」。
企業やブランドのInstagramアカウントでは、フィードへの投稿(の企画や投稿自体)を広告代理店などに依頼し、ストーリーズは自社で投稿しているという担当者の方も多いのではないでしょうか?
今回はストーリーズの効果的な使い方や制作する上で重要なポイント、参考にしたいアカウントをご紹介します! ぜひお役立てください。
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ストーリーズとは
Instagramのストーリーズは、「日常の瞬間をシェア」というテーマのもと短時間の動画や画像を投稿でき、24時間が経つと投稿が表示されなくなる機能です。2019年5月27日に開催されたフェイスブックジャパンによる記者説明会では、デイリーアクティブアカウントの7割がストーリーズを活用していると伝えられました(※1)。
ストーリーズは、動画や画像にテキスト、音楽、フィルター、スタンプ(例えばアンケートや質問、GIF、リンク)などのインタラクティブな機能を追加し、作成することができます。
Instagramにはストーリーズ以外にも、フィードやリールなどさまざまな投稿機能があります。それぞれの機能の詳細をみていくと、ストーリーズの他の機能との違いや特徴が見えてくるため、活用のポイントを見出すことができます。

ストーリーズの特徴
ストーリーズでは、テキストやハッシュタグを用いて写真や動画を投稿することができます。機能の主な特徴は以下の4点です。
- 1件につき画像は最大6枚、動画は最大60秒(撮影することも、カメラロールから選択して追加することも可能)
- テキストやGIFスタンプなどで加工できる
- 「質問」や「アンケート」、「リンク」などのスタンプ機能がある
- 24時間で削除される(保存するにはハイライト活用)
ストーリーズは、フィード画面トップに表示されるストーリーズ一覧やプロフィール(ハイライトしたストーリーズのみ)から見ることができ、ストーリーズ一覧にはフォローしているアカウントのストーリーズが表示されます。
また、他の機能と比較したときの最大の特徴は24時間で消えることであり、表示場所がストーリーズ一覧とプロフィールに限られることから、自分のより日常的な側面を撮影して投稿することが多い機能であるといえます。
ストーリーズを特定のアカウントに限定してシェアすることができる「親しい友達」リスト機能を使うと、よりプライベートな内容をシェアすることができます。
加えて、ストーリーズは、誰が閲覧したのか投稿者が把握できるのも特徴のひとつです。これはいわゆる足跡機能で、ストーリーズの投稿後48時間以内であれば、閲覧者リストと再生数を簡単に確認することができます。ハイライトに追加した場合も同様です。確認の手順は以下の通りです。
1. プロフィールに移動
2. 右上のハンバーガーメニューをタップ
3. 「アーカイブ」をタップ
4. 閲覧した人の情報を確認したいストーリーズを探す
5. 該当のストーリーズをタップし、上にスワイプ
ストーリーズの活用メリット
ストーリーズは、フォロワーに届きやすい一方でフォロワー以外にはリーチしづらいため、フォロワーとのコミュニケーションに活用することがポイントです。
ストーリーズがフィード投稿に良い影響を与えることもあり、フィード投稿後にストーリーズでフィード投稿したことを(Newpostとして)知らせることで、フィード投稿のインプレッションやリーチの獲得につながります。
アルゴリズムの影響によりフィード投稿がフォロワーにリーチしづらいケースもある中、フィード投稿だけした場合と、フィード投稿後にストーリーズを投稿した場合、後者の方がフィード投稿のリーチが伸びた実績もあります。フィード投稿後にはストーリーズでも投稿し、フォロワーとのコミュニケーションにストーリーズを積極的にご活用いただくことをおすすめします。
ストーリーズの4タイプ
フィード投稿やリールとは異なる特徴を持つストーリーズ。スタンプ機能などが豊富なため活用方法はさまざまですが、企業やブランドがストーリーズを活用する場合は、大きく以下4つのタイプに分けられます。

①リアクション獲得タイプ
ユーザーからのリアクションを狙ったタイプで、特にフォロワーとのコミュニケーションを重視したものです。ストーリーズは、スタンプ機能などにリアクションをしたりDMなどを送ったりしても他のユーザーからは見えない(分からない)ことから、フィード投稿に比べて気軽にリアクションできます。
Instagramアルゴリズム(※2)について説明されたブログによると(※3)、リアクションを多く獲得しているアカウントのストーリーズは(フィードのストーリーズ一覧の左側に)表示されやすくなるため、スタンプ機能などを活用してリアクションを得ることが重要です。
※3 about Instagram「Instagramの仕組みを解き明かす(2021年6月8日)」
②回答収集タイプ
質問やアンケート機能を使って、フォロワーから回答を集めるタイプです。
ブランドや商品についてアンケートを取ったり、フォロワーが興味のあることは何か聞いたり、どんなコンテンツだと嬉しいか質問したりすることで、回答内容をフィード投稿やリール、IGTVなどのコンテンツに活用できます。
③UGC活用タイプ
フォロワーやユーザーが自社に関する投稿をした場合に、そのUGC(※4)をストーリーズで紹介するタイプ。こちらもコミュニケーションの一環として有効です。
アカウントの世界観に合ったものや今後増やしていきたいUGCを選ぶことで、フォロワーやユーザーに似たようなUGC投稿を促すことにもつながります。ストーリーズで投稿する際は、スタンプ機能などを活用して自社アカウントとのトンマナを合わせることも可能です。
④情報発信タイプ
企業やブランドに関する最新情報などを発信するタイプです。企業情報はアカウントの世界観とは異なる、もしくは目的から外れるなどの理由でフィード投稿には載せづらいこともありますが、ストーリーズは24時間で表示されなくなるため(フィード投稿に比べて)発信しやすいことが多いでしょう。
ストーリーズのデザイン次第でアカウントの世界観に沿うことも、文字情報を見やすくすることもできるため、いかに工夫できるかがポイントです。
ご紹介したような①~④のタイプを組み合わせることも考えられます。例えば「①リアクション獲得タイプ」と「③UGC活用タイプ」を組み合わせて、UGCを紹介するストーリーズにスタンプ機能を追加した投稿。この場合は、UGCをきっかけにした双方向コミュニケーションが期待できます。
ストーリーズを制作する上で重要なポイント
ここからは、ストーリーズを制作する上で知っておきたいポイントを3つご紹介します。
(1)ユーザーのリアクションを促す導線づくり
前述の「①リアクション獲得タイプ」では、特にリアクションしてもらうための導線づくりが重要です。おすすめは質問やアンケート、スライダーなどのスタンプ機能。
例えば、誕生日に食べたいケーキに関するリアクションを求めたいときは……
- 質問機能を使って「誕生日に食べたいケーキを教えてください」と聞く(フリーコメントにして自由に回答してもらう)
- アンケート機能を使って「誕生日に食べたいのは、ショートケーキとチーズケーキどっち?」と聞く(選択肢を表示して選んでもらう)
- スライダー機能を使って「誕生日にはショートケーキを食べたい人?」と聞く(食べたい方にはケーキの絵文字を右にスライドしてもらう)

前述したスタンプの他にも、自社で制作した「GIFスタンプ」「ARエフェクト」があればそれを積極的に使うことで、UGCを増やすきっかけになります。
(2)企業目線になりすぎない内容
ストーリーズは、通常投稿とは異なるオフショットなどの投稿やリアルタイムな内容などを(フィード投稿に比べて)カジュアルに発信できるため、ユーザーがストーリーズをスワイプした際に(企業アカウントと他のユーザーによるストーリーズを見比べても)違和感のないクリエイティブであることが大切です。
フィード投稿と同様に、アカウントの目的やテーマ、コンセプトに沿った上で、フォロワーが好む内容やデザインにすることを意識しましょう。
(3)ハイライトの活用
ストーリーズ投稿をハイライトにまとめてプロフィールに掲載することで、24時間以上表示することができます。プロフィールに訪れたユーザーや新規フォロワーの興味喚起に有効です。
ハイライトのカバー画像やタイトルに統一感をもたせたり(下図の左)、テキスト部分に絵文字などを活用し、あえて分かりづらくして、「どんなストーリーズがハイライトされているんだろう?」とタップしたくなるようなデザインにしたりする方法もあります(下図の右)。

ストーリーズを投稿する企業アカウント「5選」
最後に、企業やブランドのアカウントのうち、参考になるようなストーリーズを投稿している事例を5つご紹介します(順不同)。機能活用やデザインの参考に、ストーリーズが配信された際に通知される設定をしておくのもおすすめです。
・ストーリーズを見たいアカウントトップのベルマークをクリックする
・画面下部に表示される「お知らせ」の「ストーリーズ」をONにする
タリーズコーヒージャパン(@tullyscoffeejapan)
https://www.instagram.com/tullyscoffeejapan/
フォロワーが反応しやすいようなスタンプ機能(アンケートやクイズ、スライダーなど)を活用。ターゲットに好まれやすい統一感のあるデザインにした結果、ストーリーズ経由のフィード流入を獲得し、フィード投稿のリーチやインプレッション、エンゲージメント数が1.3~1.5倍になりました。

また、同社のアカウントはハイライトを活用し、カテゴリーごとにストーリーズを掲載。アイコンのトンマナを揃えることで見やすいデザインにしています。
▼ハイライト「家カフェレシピ_カフェオレベース」
https://www.instagram.com/stories/highlights/17914038925666560/
マミーポコパンツ(@mamypokojp_official)
https://www.instagram.com/mamypokojp_official/
おむつに関する質問や育児に関するエピソードなどをストーリーズで募集。「おむつ選びのポイント(コスパやデザイン、機能面)」や「(商品の)新改良に関する感想」など、ママ・パパが気になる・知りたい内容を質問したり商品についてアンケートしたりしています。
さらに、その回答をストーリーズやフィードで紹介し、フォロワーやユーザーからの共感も得ています。好きなブランドに回答した内容が紹介されて、嬉しいと感じるファンも多いのではないでしょうか?
▼ハイライト「Q&A」
https://www.instagram.com/stories/highlights/18094115053096417/
▼ハイライト「クイズ」
https://www.instagram.com/stories/highlights/17851467971055535/
損保ジャパン(@sompo_japan_official)
https://www.instagram.com/sompo_japan_official/
フィード投稿では同社のキャラクター「ジャパンダ」を中心にUGCを投稿していますが、ストーリーズはフォロワーに向けた防災やドライブレコーダーに関するクイズ、マンガなどを紹介。
企業目線になりすぎないようにするためにストーリーズにもジャパンダを登場させるなど、フォロワーが受け入れやすいような工夫がされています。
▼ハイライト「防災クイズ」
https://www.instagram.com/stories/highlights/18074237326249477/
▼ハイライト「ドラレコ情報」
https://www.instagram.com/stories/highlights/17859142157226563/
ポカリスエット(@pocarisweat_jp)
https://www.instagram.com/pocarisweat_jp/
フィード投稿で紹介するUGC「今日の #ポカリフォト」をストーリーズでも紹介。
フィード投稿に誘導するだけでなく、継続的にハッシュタグをフォロワーに知らせることで、UGCの増加にも影響していると考えられます。
▼ハイライト「ポカリと風景」
https://www.instagram.com/stories/highlights/17877940403116911/
▼ハイライト「ポカリアート」
https://www.instagram.com/stories/highlights/17893871044849419/
Pocky JP(ポッキー日本公式)(@pocky_jp)
https://www.instagram.com/pocky_jp/
「おたのしみ」と書かれたストーリーズのハイライトでは、ARフィルターの紹介をはじめ、さまざまなストーリーズがまとめられています。
おすすめは、スライダーを使ったアンケートやGIF動画による「ポッキー占い」。ポッキー占いでは「スクショして @pocky_jp をタグ付けして教えてね!」と書かれていて、UGCを促していることが分かります。
▼ハイライト「おたのしみ」
https://www.instagram.com/stories/highlights/18076719529233737/
ストーリーズは特にリアクション獲得がポイント
今回ピックアップした4つの使い方や制作のポイント、参考にしたいアカウントなどをご覧いただき、少しでもフォロワーと有益なコミュニケーションにつながると嬉しいです。
前述のとおり、リアクションを多く獲得しているアカウントのストーリーズはInstagramのアルゴリズムによって(フィードのストーリーズ一覧の左側に)表示されやすくなると考えられるため、フォロワーやユーザーからリアクション獲得を意識したストーリーズ制作をおすすめします。
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