「Color of Life」プロモーション企画、制作ディレクション、SNS広告出稿
株式会社オーディオテクニカ株式会社オーディオテクニカは、完全ワイヤレスイヤホン『ATH-SQ1TW』をZ世代に向けてアプローチしたいという意向を持っていました。
同製品のプロモーションとして、トライバルメディアハウスのエンターテインメントマーケティングレーベル「Modern Age/モダンエイジ」(以下、Modern Age)は、「話題性と熱狂を創出し売上最大化を狙うだけでなく、ブランドへの愛着を持ってもらうにはZ世代のどのトライブをターゲティングするべきか考案してほしい」とのお題をいただきました。

上記を受けてModern Ageは、熱狂的なファンが存在するカテゴリーの中でも特に『ATH-SQ1TW』に最適なトライブとして、ファンダム(※)の多い声優トライブを選定。話題の人気声優を起用しました。そして声優が演じるキャラクターが持っている『ATH-SQ1TW』の各色にまつわる物語を動画にした「Color of Life」の第1弾・第2弾を企画制作し、SNSを中心に展開、広告出稿などをご支援しました。
各施策は声優ファンを中心に話題の創出に成功し、購買意向醸成に寄与。目標としていた購買台数を大幅に超え、売上にも貢献しました。
※ファンダムとは、エンターテインメントの分野に対して深い愛情を持ち、熱心に支持をしながら積極的に交流や活動を行う集団、および文化を指します
ご相談に至る背景・過程
ご担当者さまには音声マーケティングセミナーにご参加いただいたこと、また、当時Modern Ageが掲げていたファンダムマーケティングに興味をお持ちいただいたことをきっかけに、本施策以前にご支援していた別製品のノイズキャンセリングヘッドホンにて「音声マーケティング × 声優ファンダム」の施策を実施。ブランドリフト調査によって施策の効果測定を行い、製品の売上伸長とともに音声マーケティングがトレンドに合っていると確信できたことが成功体験となっていました。
そのうえで、完全ワイヤレスイヤホン『ATH-SQ1TW』においてはZ世代に届けたいという狙いを持っていたこと、「売れる」だけではなく熱狂から得られる愛着を起点に「愛される」ブランドになるためにファンダムマーケティングを継続することが肝となる、という2点から、続けてご支援するに至りました。
トライバルメディアハウスの役割・施策内容
ファンダムにおける話題創出を狙うために、ファンダムの多い声優トライブを選定し、話題の人気声優を起用。声優が演じるキャラクターが持っている『ATH-SQ1TW』各色にまつわる物語を動画にした「Color of Life」の第1弾・第2弾を企画制作し、プロモーションを実施しました。
第1弾では、『ATH-SQ1TW』の6色のカラーバリエーションに応じて、6名分の声優のキャラクターとシナリオを企画し、ティザー動画と合わせて計7本の動画を制作。製品をめぐる日常のワンシーンとして「彼氏編」「幼馴染編」「バイトの先輩編」「職場の同僚編」「大学の後輩編」「親友の女の子編」の6つのシチュエーションを取り上げ、それぞれ登場するキャラクターの手元を俯瞰で撮影しました。また、YouTubeなどのSNSを中心とした広告出稿もご支援しました。
第2弾では、第1弾同様に6色のカラーバリエーションに応じた別の声優を新たに起用し、キャラクターとシナリオを企画。声優が演じるキャラクターが持っている『ATH-SQ1TW』各色にまつわるシチュエーションとして「彼氏とのデート編」「親友編」「姉妹編」「予備校の男の子編」「サークルの先輩編」「彼氏のお家編」の計6本の動画を制作しました。また、第1弾のプロモーションではシリーズの動画を回遊しないことが課題となっていたため、それぞれの声優が主演のストーリーとは別の動画に登場するなど、ファンが喜ぶ仕掛けを用意することで、シリーズ全体の動画の視聴につなげることができました。

施策のポイント
昨今、声優を起用したプロモーションは増えていますが、本施策においては「声優が話題で人気があるから起用した」というわけではありませんでした。
企画は「マーケティングのゴールやブランド・製品のUSPを明確にし、競合の動向を押さえた上で施策の狙いやターゲティング、キャスティングを検討する」というプロセスを重視していることが前提として挙げられます。
今回は話題性を創出し熱狂を生み出すことができるだけでなく、『ATH-SQ1TW』に愛着を持ってもらうための最適解として「声優の “声” にフォーカスしたファンダムマーケティング」を設定したこと、そして、起用する6名の声優のバランスや声優同士の関係性などの文脈を汲み取り、シナリオに緻密に落とし込んだことが成功につながりました。
プロモーションのための広告制作をするのではなく「ファンが喜ぶコンテンツ」を制作する、という意識で取り組むことがポイントとなり、ファンダムに「わかってるな」感を印象づけることができたと言えます。
取り組みの成果
「Color of Life」に出演した声優ファンを中心に話題創出と購買意向醸成に寄与。企画の面白さから製品取り扱い販売店にも評判が良く、製品の展開拡大につながりました。
実際にオーディオテクニカ公式オンラインストアでは動画公開後2日で複数カラーが品切れとなるなど初速よく、設定した期間において目標としていた購買台数を大幅に超え、売上に貢献しました。
ご担当者さまのコメント
株式会社オーディオテクニカ
ブランドコミュニケーション課
宣伝PRグループ リーダー
栗田大輔さま

製品が「売れる」だけでなく、プロモーションからブランドも「愛される」ために何をしていくべきかというお題に対し、指標を明確にし、垂直立ち上げで終わらない施策をご提案頂き、2段階の「Color of Life」プロモーションを計画。第1弾の結果は非常に良かったのですが、ファンダムの皆様から「こうしてくれたらもっと良かった」という要望もいくつか挙がっていましたので、第2弾ではそのあたりをしっかりとラップアップ頂き、さらにエンゲージメントを高めた結果を残して頂きました。ファンダムだけで終わらず様々なセグメントの方々にもご購入頂けましたので期待以上の成果を得られたと実感しています。
他案件でもご一緒させて頂く機会がありますが、マーケティング視点でのクリエイティブ制作やターゲットにささるキャスティングなど、他にはないご提案を頂けるので、構築の際に我々もビジョンが広がります。また、プロモーション期間のサポートも手厚く、状況変化にも円滑な対応をしてくれるので助かっています。
この案件は社内の反応も良く、開発やセールス部門から多くのポジティブなコメントをもらえました。施策から時間が経過したいまでも音声を活かしたアプローチについてリクエストをもらうことがあり、実施前後で比較すると期待値が高まっていると感じます。この経験を活かし、将来また機会があればご一緒出来ればと思います。
※所属は2024年4月時点のものです
スタッフリスト
企画・クリエイティブディレクター : 高野修平
キャスティング・ディレクション:薦田果聖
広告:岩花佑太
プロデューサー:内山謙史
Art Direction : Minami Sano(SMDO)
Movie Director:吉川エリ
シナリオ制作:異次元東京
サービスのご案内
本ページでご紹介しているのは一例です。トライバルメディアハウスは、デジタルマーケティング領域での多くのご支援実績・知見を活かし、貴社のマーケティングを幅広く支援いたします。まずはお気軽にお問い合わせください。
お問い合わせOverview
- クライアント
- 株式会社オーディオテクニカ
- 業界
- 電化製品
- 期間
- 2020年10月(第1弾)、2021年7月(第2弾)
- 当社を選んだ理由
- 別製品にてファンダムマーケティングと掛け合わせた音声マーケティングの施策を実施。その結果を評価いただいた
- 支援内容
- プロモーション企画、制作ディレクション、SNS広告出稿
- 成果
- 「Color of Life」に出演した声優ファンを中心に話題創出と購買意向醸成に寄与。目標としていた購買台数を大幅に超え、売上に貢献した
これまでの実績
その他の
コンテンツ- 私たちの特長
ソーシャルメディアやSNSの黎明期から業界を牽引しマーケティングをリードしてきたトライバルメディアハウスの特長をご紹介します。
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マーケティングにおいて幅広く支援できる私たちの、特に知見と経験が豊富な業界・手法をご紹介します。
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