【イベントレポート】CEPs & 想起の未来地図─Tribal Marketing Summit 2026 夏 ─丨2026年7月7日開催
最終更新日:2026-08-05作成日:2026-08-04
2026年7月7日(火)に開催したリアルイベント「CEPs & 想起の未来地図─Tribal Marketing Summit 2026 夏 ─」では、150名を超える方々にご来場いただきました。ご来場いただいたみなさま、誠にありがとうございました。
本レポートでは、当日お伝えした内容や関連する記事をご紹介します。当日都合がつかずご参加いただけなかった方、開催後に興味をお持ちいただいた方は、ぜひ最後までご覧ください。
2分でわかる丨イベントダイジェスト
当日の様子がわかる動画をご用意しました。どのような様子だったか、リアルな雰囲気を見ていただけますので、以下の内容とあわせてご覧ください。
8社が集結丨CEPsと想起のリアル
イベントのテーマは「CEPs(Category Entry Points・カテゴリーエントリーポイント)と想起」。以下、8社の登壇企業からリアルな課題に向き合う姿勢、取り組みについてお話しいただきました。
- ダイキン工業株式会社 総務部 広告宣伝グループ長 片山義丈氏
- 株式会社ポーラ 岩岡明愛氏
- 株式会社コメ兵 植木博充氏
- 株式会社dinos 原義隆氏
- 株式会社スナックミー はらゆういちろう氏
- 伊藤忠商事株式会社(伊藤忠リーテイルリンク株式会社) 山本諒氏
- トレマ株式会社 代表取締役社長/株式会社フェズ トレードマーケティング事業部長 井本悠樹氏
- 株式会社ユナイテッドアローズ OMO本部 本部長 岩井一紘氏
当社からは、イベントオープニングにて代表の池田より、競合と同じパイを奪い合うゼロサム市場を勝ち抜き、CPA至上主義によってもたらされる負のスパイラルから抜け出すための論点について、以下の3つをお伝えしました。

1つ目は、売上を決定づけるのは「知名度(絶対評価)」ではなく、必要な瞬間に「思い出される(相対評価)」ことであり、その背景には「想起の幅(いくつのCEPで思い出されるか)」と「想起の深さ(第一想起を獲得しているか)」の掛け算で決まるという原則についてです。
2つ目は、第一想起は1つではないという事実です。第一想起は「金曜の夕方に飲むビール」と「鍋のときのビール」のように、場面やニーズ(CEPs)ごとに異なります。そのため、圧倒的な競合がいる場合でも、自社が確実に勝てる特定の状況を絞り込み、さらには経営資源を集中させる「資源優勢」の重要性があります。
3つ目は、特定のCEPにおいて自社が選ばれる理由となる「ブランド連想」を築き、それを成分や実績などの「RTB(信じさせる根拠)」で強く接続し、生活者の頭の中に一本の軸を通す戦略プロセスです。
第一想起を獲りたいCEPsを特定し、資源優勢の考えでブランド連想とRTBで補強をすることが、ブランド戦略に求められているステップです。
後半では、当社コンサルタントの小島、岩本より、競合との差分を確認しながら自分たちのブランドの「現在地(健康状態)」を正確に確認するための新サービス『ブランド健康診断』と、それを支えるCEPs・想起の診断特化型、独自開発AI『マーケティング軍師』について発表しました。

なぜブランド健康診断なのか
イベント後半でご紹介した『ブランド健康診断』は、生活者の頭の中にあるブランドの「想起(思い出されやすさ)」を数値化し、現在の健康状態を可視化するサービスです。
「名前を知っている(認知)」ことと「買う場面で思い出す(想起)」ことは異なります。認知率が高くても、検索行動の際や実際の購買場面で生活者に思い出されなければ選ばれません。想起を従来の調査で一貫して測ることは難しく、社内での投資判断や現場の施策に落とし込みにくいという課題がありました。本サービスは、以下の対象課題に対して独自のフレームワークと調査設計でアプローチします。
対象課題
- 認知は取れているのに、売上につながらない
- ブランディング施策の効果が数値で見えず、社内の合意形成が難しい
- 自社の立ち位置が曖昧で、取るべき戦い方が定まらない
- 定期的にブランドの状態をチェックする仕組みがない
サービスの特徴
想起を測る3つの軸
メンタルアベイラビリティを「広さ(何人が思い出すか)」「幅(いくつのCEPsで思い出されるか)」「深さ(何番目に思い出されるか)」の3軸で数値化します。3つを測定することで、CEPsは少ないが広い、CEPは多いが第一想起はされていない、などの実態が掴みやすくなります。
一貫した調査設計
想起の広さ・幅(助成想起)、深さ(純粋想起)をひとつの調査で計測し、競合との差分を出して比較します。一般的なブランド調査では、広さ・幅を測る調査と、深さやその理由(連想・RTB)を調べる調査が別々に行われることが多くありますが、分断して行うと戦略や施策に変化が生まれないという状況に陥りやすくなります。
事実に基づく戦略立案
測定結果を当社独自のフレームワークで読み解きます。「どのCEPsで勝ちにいくか」「何を伝えるべきか」を根拠のある選択肢として提示し、PMO(Project Management Office)として上申資料の作成まで支援します。どのCEPsで戦うかを決める(誰に何を言うべきかがわかる)ことで、戦略を決める経営の物差し、ブランドのメッセージ、クリエイティブ、売り場づくりを担う現場の材料を分断させません。
売上やCPAの悪化といった結果が出てから対応するのではなく、先行指標である想起を半期や年単位の同じ物差しで定点観測することを推奨します。定期的な診断によって異変の兆しに早く気づき、狙うべきCEPsに対する次の一手を確実に打てるようになります。
より詳しいサービスの内容は、以下のサービスページからご覧ください。
想起の現在地を測り、次の一手を選ぶ。定期的な診断で、ブランドの健康状態を可視化します。
また、サービス資料もご用意しています。サービス導入のご検討や社内共有の際は以下よりダウンロードいただき、ご活用ください。
無料でダウンロードできます。生活者調査をもとに、自社ブランドが競合と比べてどれだけ「思い出されやすい状態」にあるのかを測定し、健康状態・重症度(ステージ)・改善計画までを「診断書」として提示します。売上と相関の強い「想起(メンタルアベイラビリティ)」を診ることで、売上が落ちる前──「黄信号」の段階で異変に気づくことができます。
実績丨想起や『売上の地図』プロジェクト
イベントにご登壇いただいた株式会社ポーラさま、伊藤忠リーテイルリンク株式会社さまは、当社にて想起や『売上の地図』を軸としたプロジェクトをご支援しています。どのような課題に対し、どのような打ち手をどのようにご提供しているのか、詳細は記事をご覧ください。
株式会社ポーラ
株式会社ポーラにおけるブランド評価指標の再定義やブランド想起調査の設計、主力ブランドへの投資配分の見直しまでを一気通貫で並走した戦略コンサルティング支援事例をご紹介します。
伊藤忠リーテイルリンク株式会社
伊藤忠リーテイルリンク株式会社の『E-lineマスク』における『売上の地図』を用いた売上構造の可視化や生活者調査、配荷と「想起」を掛け合わせたコミュニケーション戦略の策定までを一気通貫で並走した戦略コンサルティング支援事例をご紹介します。
まとめ丨現状の課題解決の一歩に
「認知は取れているのに売上につながらない」「CPAを重視した獲得型のマーケティングから抜け出せない」とお悩みのマーケティング担当者にとって、「CEPs」を起点とした戦略は現状を打破する大きなブレイクスルーになります。
本イベントでお伝えした考え方を自社の施策にどう落とし込むか、より具体的なヒントとなる記事は以下よりご覧いただけます。次なるブランド戦略を描くための一歩として、ぜひお役立てください。
「ビールといえば?」と聞かれたときの答えと、「金曜日の夕方にゆっくり飲むビールといえば?」と聞かれたときの答えは、同…
認知はあるのに、なぜか売れない。分かれ目は「知っている」ではなく「思い出される」かどうかです。想起(メンタルアベイラビリティ)と第一想起が売上をどう左右するのか、当社の調査データとあわせて解説します。