「何をすれば売れる?」ではなく「なぜ売れない?」から考える。『「だから売れなかったのか!」がわかる本』9月26日発売
〜なぜ「一生懸命」が売上につながらないのか。マーケティングの「失敗の構造」を4人の対話で解きほぐす〜
株式会社トライバルメディアハウス(本社:東京都港区、代表取締役社長:池田紀行)は、池田紀行の最新著書『「だから売れなかったのか!」がわかる本 誰よりも「失敗」を減らしてきたマーケのプロが教えます』を、2026年9月26日(土)にソシム株式会社より発売いたします。
本書が向き合うのは、「施策を打っているのに、なぜ売上につながらないのか」というマーケティング現場の悩みです。成功事例や「売れる施策」を紹介するのではなく、売れない原因を構造から特定し、「やらなくていいこと」を見極める視点から、マーケティングを捉え直します。
本書のポイント
- 成功事例ではなく「失敗の構造」に着目
効かない施策を削ぎ落とし、「間違った努力」による現場の消耗を減らす。 - 対話形式と身近な例えで直感的に理解
「買いたいときに買える状態をつくる売り場=買い求めやすさ(フィジカルアベイラビリティ)」や「買おうと思った瞬間にブランドを思い出せる状態=想起されやすさ(メンタルアベイラビリティ)」など、専門概念をわかりやすく整理。 - 生成AI時代のマーケティングにも対応
「AIが商品を選ぶ時代の想起」など、最新の購買行動の変化にも言及。
執筆背景:暗闇に向かって矢を射るマーケターを救いたい
著者・池田紀行は、年間50回以上の講演で企業のマーケターと向き合う中、「結局、何をすれば売れるんですか?」という問いを数多く受けてきました。成果への重圧から新しい手法を次々と求め、施策を試しては消耗していく現場。売れない理由はセンスや努力の不足ではなく、売上が上がる仕組みを知らないまま、目の前の施策を打ち続けている(暗闇に向かって矢を射る)状態にあります。
限られた資源で成果を出すには、成功する一手を探すのと同時に、やらなくていいことを見極める必要があります。本書は、魔法の杖ではなく、現場の暗闇を照らす地図を提供するために執筆されました。
登場人物|商材の違う4人との対話
本書で池田が対話する相手は、外資系調理器具メーカーのマーケティング担当、湘南のタウン情報誌の編集デスク、鎌倉の美容室店長、大手食品メーカーに30年以上勤めるベテラン社員の4人です。五月の連休のバーベキュー会場で、マーケティング部に異動したばかりの主人公が発した「まずはこれだけ押さえればOK、みたいな方法ってないんですか?」という問いから、物語は始まります。
高級鍋、カレールウ、地域メディアの広告枠、美容室のサービスなど、異なる商材を扱う4人との対話を通じて、「商材が違えば買われ方も違い、打つべきマーケティングも変わる」という原則を解き明かします。
本書の5つの特徴
- 成功事例のコピーが失敗する構造を解明
他社の成功は、「課題・予算・商品・顧客・競合・タイミング」などの前提条件が揃った結果であることを示し、自分の現場に応用するための翻訳の視点を提示します。 - 直感的にわかる身近な例え
因果構造は「ダイエット」、効果測定の難しさは「学校の偏差値と苦手科目」など、身近な題材に置き換えて解説しています。 - 「売り場」と「想起」の2軸で、売れない原因を特定
売れない原因は、大きく2つです。ひとつは、買いたい人がいても、買える場所に商品がないこと(買い求めやすさ=フィジカルアベイラビリティ)。もうひとつは、買おうと思った瞬間に、その商品の名前が浮かばないこと(想起されやすさ=メンタルアベイラビリティ)。本書は、どちらでつまずいているかを見分ける方法を示します。 - 生成AI時代の「想起」の役割を定義
「AIが商品を選ぶ時代に想起は不要か?」という問いに対し、AIの想起と生活者の頭の中の想起は「足し算」ではなく「掛け算」であり、どちらか一方がゼロなら全体がゼロになることを整理します。 - 「いますぐ客」と「そのうち客」の時間軸設計
直近の収穫施策と未来の種まき施策をどうバランスさせるか、組織が陥りがちな罠とともに論じます。
本書からの一節
- 「マーケティングに、魔法の杖はありません」(はじめに)
- 「『知っている』(認知)と『思い出す』(想起)はまったく別のものです」(第8章)
- 「顧客のメガネをかけ続けてください。それが、一番難しくて、一番効くマーケティングなのです」(第17章)
- 「企業の現場は疲れています。それは現場の努力不足ではなく、間違った努力をしているからなのです」(おわりに)
書籍情報
【書名】「だから売れなかったのか!」がわかる本 誰よりも「失敗」を減らしてきたマーケのプロが教えます
【著者】池田紀行
【定価】2,200円(税込)
【発売日】2026年9月26日(土)
【ページ数】368ページ
【ISBN】978-4-8026-1563-1
【発売元】ソシム株式会社
【Amazon】https://www.amazon.co.jp/dp/4802615639
目次
- 第1章 魔法の杖はどこにもない
- 第2章 売れるスイッチ、どれを押す?
- 第3章 事例クレクレはなぜうまくいかないのか
- 第4章 部署の壁がマーケティングを殺す
- 第5章 どの数字が上がれば成功?
- 第6章 あなたの商品、どう買われている?
- 第7章 売り場 is KING
- 第8章 想起 is QUEEN
- 第9章 選ばれる理由って?
- 第10章 縮むパイの中で、どう戦う?
- 第11章 効果測定はムリゲーなのか?
- 第12章 ブランド資産を社内でどう守る?
- 第13章 顧客はどこにいるの?
- 第14章 顧客はどう動いているの?
- 第15章 顧客はどのドアから入ってくる?
- 第16章 顧客は誰の声で動くの?
- 第17章 どんな言葉なら顧客に届くの?
このような方におすすめです
- 新任担当者| マーケティング部署に異動したばかりで、何から始めるべきか分からない
- 現場のマーケター|施策を実行しているのに売上が伸びず、原因を特定できずにいる
- 経営者・事業責任者|リソースが限られる中、優先順位を絞り込んで成果を上げたい
- 支援会社・代理店|提案の根拠や施策の優先順位をクライアントへ明確に示したい
著者コメント
株式会社トライバルメディアハウス 代表取締役社長 池田紀行
この業界には、華々しい成功事例を持つスターが何人もいます。でも、僕にはそれがありません。それでも多くの企業からご相談をいただけるのは、僕が『何をするか』ではなく『何をしないほうがいいか』を伝え続けてきたからだと思っています。
創業まもないころ、6社コンペで受注したときに先方のご担当者から言われた言葉が忘れられません。ほかのプレゼンが『この施策をやりましょう、こうすれば成功します』と強調するなかで、池田さんだけが『この施策は不要です、優先順位を下げましょう』と言ってくれた。だからお願いしたいと思った、と。
企業の現場は疲れています。でもそれは、現場の努力不足ではなく、間違った努力をしているからです。マーケティングに裏技はありません。この本に書いたのは、成果を阻んでいる要因を丁寧に見直し、仮説を立てて対処していく地道なプロセスです。しかし、その地道な改善こそが売上につながっていくと考えています。努力が無駄になってほしくない。心が折れる人が一人でも減ってほしい。その一心で執筆しました。
プロフィール
1973年生まれ。マーケティング会社、ビジネスコンサルティングファーム、マーケティングコンサルタント、クチコミマーケティング研究所所長、バイラルマーケティング専業会社代表を経て現職。大手企業300社以上の広告宣伝・広報・販売促進を支援。宣伝会議マーケティング実践講座 池田紀行専門コース、JMA(日本マーケティング協会)マーケティングマスターコース講師。年間講演回数は50回以上、延べ5万人以上のマーケター指導に関わる。近著『業界別マーケティングの地図』(日経BP)、『マーケティング「つながる」思考術』(翔泳社)、『売上の地図』(日経BP)、共著『ザ・マーケティング・イシュー』(日経BP)、『自分を育てる働き方ノート』(WAVE出版)ほか著書・共著書多数。