2014/01/28

マーケターとして押さえておきたい、ちょっと未来のテクノロジー4選

この写真は、バチカン市国にてローマ法王の選出された際に集まった群衆を撮影したものです。2005年と2013年を比べると一目瞭然ですが、2013年の写真では、皆スマートフォンやタブレットを掲げています。たった8年の間に、今までになかったテクノロジーが商品化され、世の中に普及し、人々の行動を一変させていることが端的に見て取れる写真です。

テクノロジーの進歩により人々の行動が変われば、マーケティングも変わらざるを得ません。例えばスマートフォンやソーシャルメディアの普及によって、企業のマーケティング手法に大きな変化があったことはその一例だと思います。

そこで、今回は、次々と生まれる新しいテクノロジーの中で、今後の生活者の行動に変化を与えそうなものを、筆者が独断と偏見で4つピックアップし、動画とともに紹介します!

 

 【その1】机がキーボードになる3Dモーションセンサー技術

イスラエルに本社を置くPrimeSense社の3Dセンサー技術。これは、従来のタッチパネルのような「触れた/触れていない」という判別だけでなく「縦×横×深さ」について高い精度で認識することができる技術です。

この技術を使えば、机にキーボードを投影し、そのままタイピングすることができます。ジェスチャーの判別ができる技術なので、机の上だけでなく、「空中にあるボタンを押す」といった、まるでSF映画の1シーンのようなことも可能になります。

以下の画像は、小売店の商品棚に3Dモーションセンサーを設置した例。「いつ、どの商品が手に取られたか。」や「その商品がまた棚に戻されたどうか」が判別できるため、棚の商品配置について、詳細なデータに基づき今まで以上に精緻な最適化が行えるようになります。

3d_sensor_02

なお、このPrimeSense社は、Microsoft社のゲーム機に搭載された技術「Kinect」を開発した会社で、2013年にはApple社に買収されています。今後はこの技術がApple社の製品や直営店で活用される可能性が高いため、個人的に非常に期待しているテクノロジーです。

 

 【その2】店舗内の顧客の動きを把握できる近距離通信技術「iBeacon」

「iBeacon」は、Apple社のiOS7から搭載された近距離無線通信機能です。

近距離無線通信と言えば、Androidスマーフォンや電子機器の多くに搭載され、店頭での電子決済などに使われている「NFC(Near field communication)」という規格が有名ですが、NFCとiBeaconの違いは通信可能な距離にあります。NFCは約10cmの距離に端末が近づかないと通信できませんが、iBeaconは最大50m先まで通信可能です。

iBeacon対応センサーを店舗内にいくつか設置することにより、店内での顧客の動きを全て追跡することができるようになったため、顧客の行動に応じて店舗側がアクションを取れるようになります。

ibeacon_01

具体的には、以下のようなアクションを取ることが可能です。

  • 店舗の前を通りかかった人には、セール情報を通知(=入店促進)
  • 店舗の中でチェックインすれば、商品の割引クーポンを発行(=購入促進)
  • レジでの精算(iBeaconは決済機能も搭載)

ただ、iOS7独自の技術のため、Androidスマートフォンのユーザーは使用することができないのがネックではありますが、米国では、すでにメジャーリーグの球場やAppleストアでの導入が始まっています。

 

【その3】外出先から家電をコントロールできる技術「Plugaway」

この「Plugaway」は、コンセントに指して使うスマートプラグというコンセプト製品。Plugawayに接続された家電はWi-Fi経由でインターネットに接続され、スマートフォンで外出先から操作できるようになります。

plugaway_01

専用のスマートフォンアプリを使って、帰宅途中の外出先から台所のコーヒーメーカーを加熱しておく、といった、「家電のON・OFF」が可能になります。

また、家電ごとに電気の使用料を「時間単位」、「日単位」、「月単位」で把握することもできるため、使い過ぎている家電をこまめにOFFにするなど、電気代の無駄を削ることもできるようになります。

plugaway_02

また、コンセントに刺す製品と同時に、光量や色の調節が自在にできる電球のコンセプトも発表されています。今後、このplugaway対応のスマート家電が登場すれば、エアコンの室温調節や冷蔵庫の中身の管理など、様々な操作がこのスマートフォンアプリ1つで行えるため、私も個人的に大きな可能性を感じている製品です。

「Plugaway」は、クリエイティブなプロジェクトを支援する米国のクラウドファンディングサービス「kickstarter」ですでに目標金額5万豪ドルを大きく超える12万豪ドル(約1,100万円)を集めるなど、注目を集めている技術です。

 

【その4】スマートフォンと無線接続する指輪型デバイス「Smarty Ring」

「Smarty Ring」は、今流行の兆しを見せている、いわゆる「ウェアラブルデバイス」で、スマートフォンとBluetoothで接続して使用する指輪型のコンセプト製品です。

指輪の表面にLEDディスプレイで時間やアイコンが表示可能なデバイスで、iOSおよびAndroid向けの専用アプリを使って、以下のような機能を使用できます。

  • 時計機能(時間の表示、タイマー、ストップウォッチ)
  • 電話の着信通知、応答、拒否
  • Emailの受信通知
  • スマートフォンのカメラの起動
  • 音楽アプリのコントロール

また、スマートフォンから一定の距離が離れた時に音声で知らせる機能もついています。

smarty_ring_01

スマートフォンとやりとりするウェアラブルデバイスというのはアイデアとしては以前からありますが、この「Smarty Ring」は、すぐに製品化できるレベルまで具体的に作りこまれているのが特徴で、現在、米国のクラウドファンディングサイト「indiegogo」で出資募集中です。

 

まとめ

今回ご紹介したものはすべて、既に実用化、または数年後には実用化されて「当たり前」になるような技術です。どの技術が普及するかを事前に予想することは困難ですが、このような技術によって今後も生活者の行動が変わっていくことは間違いありません。

今後も定期的に、このような技術動向をご紹介していきたいと思いますので、ご期待ください。

それでは、また次回!

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