2012/12/18

【特集】「ad:tech newyork 2012」レポート 『モバイルでの購買行動に世界の注目が!!』

世界最大級のデジタルマーケティングイベント「ad:tech newyork 2012」。その内容をレポートさせていただきます!

ad:tech(アドテック)とは、現時点におけるデジタルマーケティングのベストプラクティスを議論し、情報・知識を交換する世界的なイベントです。現在、東京を含む世界7ヶ国で開催されています。
その中でも、「ad:tech newyork」に対する注目度は特に高く、このイベントで注目されたトレンドが1~2年後に日本では業界の主流になると言われるほど、デジタルマーケティングに関わる人には必見のイベントです。

≪ad:tech newyork 2012」のトレンドとは ≫

このイベントに参加するため、ニューヨークへ飛んだ弊社社員の話をまとめると、今年の「ad:tech newyork」は以下の印象とのことです。

キーノートセッションやワークショップの大半の内容がモバイルにフォーカスした議論であり、モバイルを活用したマーケティングへの期待の高まりを感じたとのことです。

日本国内でも今や当然の様に活用されるモバイル。日本はモバイルを活用したマーケティングの最前線と言われてますが、さて、アメリカはどうでしょうか。

今回の記事では、なぜ今年の「ad:tech newyork」でモバイルへの注目が高かったのか?ad:tech登壇企業がモバイルでどのような施策を実施しているのか?など、モバイルに関する最前線情報をご紹介します!

1、モバイルに対する注目が高い背景とは?

なぜ、今年の「ad:tech newyork」でモバイルへの注目が高かったのか?
その背景として、以下の2点が業界内での常識になりつつあるという事があげられます。

①:モバイルを利用したショッピング市場の爆発的な拡がり

ad:techのカンファレンスにて、モバイルで購買行動をするユーザー数とモバイル上での決済金額が、今後より一層加速していくことを表す図が発表されていました。


※「Juniper Research」調べ

スマホの普及によって、以下の消費活動が増えてきたのはご存知かと思います。

・モバイル上で使用するゲームや電子書籍などのコンテンツを購入する。
・スマホ最適化されたECサイトやスマホアプリで商品を選択/購入する。

また、近年NFC機能を掲載したスマホが増加した結果、オンラインでのショッピングだけでなく、オフラインでのショッピングの際にもモバイルがお財布ケータイとして利用される機会が増えていくため、モバイルショッピングユーザー数やモバイル決済金額の拡大が予測できるとのことです。

②:モバイルを活用した顧客の行動データ・購買データ収集への注目

現在、ビッグデータを活用したWebマーケティングやCRMなどへの関心が集まる中で、いかにして顧客の行動データや購買データを収集するのかが課題となり、その最適なソリューションとしてモバイルに注目が集まっているようです。

生活者がモバイルで決済を行ったり、アプリやサイトを利用することで、下記のような購買データや行動データを企業が取得することができます。

例:
・「誰が、いつ、どこで、何を購買したのか?」
・「どれぐらいの頻度で購入しているのか?」
・「誰が、いつ、どこで、何に対して関心を持ったのか?」
・「(GPS機能を活用することで) どこでアプリを利用したのか?」

このように、生活者がショッピングを行うデバイスとしての価値だけでなく、顧客データを獲得するインプットデバイスとしての価値もモバイルに対する期待を高める大きな要因となっています。

注:先日Googleから発表された調査レポートにて以下のデータが公表されていました。

「日本のスマートフォンユーザーの67%が商品やサービスの購入検討時に日常的にもモバイル端末から検索を行っており、33%がさらに購入までモバイル端末で行っている」

日本でも、生活者の購買行動の中心にモバイルが加わっていくことを改めて認識できる調査結果になっています。

※参照元:http://services.google.com/fh/files/blogs/mobile_shopper_research.pdf

2、企業施策の紹介

今後、ますます増えていくモバイルを活用したマーケティング活動。
モバイルを利用したショッピング市場の拡大や顧客データの獲得という背景を踏まえて、すでに先進的に施策を実行している2つのad:tech登壇企業をご紹介します。

■ マスターカード

マスターカードでは、モバイルでのショッピング市場の拡大を見込み、2000年代の前半からNFCを活用した非接触決済サービスPayPassをスタート。
また2011年からGoogleとCityBankと共同で、どのスマホ端末からでもアプリを利用すれば実店舗でもオンラインでもクレジット機能が使えるgoogle walletをリリースしました。

その一連のモバイル上の決済支援におけるマスターカードの歴史をまとめたのが、「ad:tech newyork」でも会場で流された以下の動画です。

このように、私たちがモバイルで決済することが当たり前になれば、今まで以上に顧客の購買データがマスターカードに集まっていきます。マスターカードは「モバイルでのショッピング市場の盛り上がり」と「顧客データの獲得」の両方をビジネスで活用している先進的な企業と言えるでしょう。

■ ダンキンドーナッツ

もう一つは、オンライン上での決済とは無縁と思えた飲食店における事例としてダンキンドーナッツの施策をご紹介します。

ダンキンドーナッツではアプリ内でクレジット決済を行い、バーチャルな商品券を購入し、スマホで店頭の端末にタップするとコーヒーやドーナッツを購入できるアプリを2012年の8月からリリースしました。
このアプリのユニークな機能として、このアプリを利用している他のユーザーへ商品券を贈る機能がついており、例えば、お世話になった人にちょっとしたお礼を贈りたい場合に、ダンキンドーナッツの商品券をプレゼントすることができます。

スマホアプリを提供することで顧客に対するサービスの向上を図りつつ、アプリ上での顧客の購買履歴や行動履歴を獲得することのできる上手い施策です。このようなモバイルのオンライン決済を活用したマーケティング施策が飲食店でも今後増えていくのではないかと思います。

以上のように、今年の「ad:tech newyork」ではモバイルを活用したマーケティングが前年以上に注目されていました。情報の渦に飲み込まれそうな時もありますが、進化するデバイスやアプリなどのテクノロジーに対して、より目を光らせていく必要がありそうですね。

それでは、また次回!

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